Can or cannot? — できるの?できないの?

先日、リスナーのあんこさんから、「canとcan’tの発音がどちらも同じように聞こえてしまう」という質問をいただきました。
canは「キャン」、can’tは「キャント」だと思っていると、聞き分けられないかもしれません なぜかと言うと…

can[/(強)]…単語そのものが弱く発音されることが多く、「カン」のように聞こえます(音も短い)。強調時は「キャン」になります。
can’t[/]…はっきり発音されることが多く、また、[t]は無声音で聞こえにくいため「キャーン」「カーン」のように聞こえます(音も長め)。

つまり、「キャン」と聞こえても、can’tである場合があるのです

文章で聞き比べてみましょう。
  I can ski.(私はスキーができます)
  I can’t ski.(私はスキーができません)

いかがですか 違いが分かったでしょうか
ついでにの音も一緒にマスターしちゃいましょう

の音
上前歯の裏に舌をつけて、口は半開きのまま、舌先をはじきながら「トゥ」。
舌先をはじくだけの無声音なので、はっきりと聞こえない場合があります。

ちなみに…私の場合、どっちか聞き取れなかったときは念のために Can or cannot? と聞きなおしてます。(Can or can’t?じゃダメですよ )
トイレの設備があまり整っていない国へ行くと、だいたい宿の主人に言われます。
 You can’t throw toiletpaper in the toilet.
 (トイレットペーパーは流さないでね)
でも、ちゃんとしたトイレの宿もある。そんなときはこう言われます。
 You can throw toiletpaper in the toilet.
 (トイレットペーパーを流しても大丈夫だよ)
いつもどっちなのか迷います 流れなくなると困ってしまうので、Can or cannot? と尋ねるワケです。

ちなみに、junko姉さんに聞いたところによると、特に can’t は人や地域によっては「キーン」とか「キエン」とか聞こえることもあるくらいで、英国ではまず間違いなく「カーン」と聞こえるらしいです。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。canかcan’tかどちらか迷ったら、Can or cannot? と確認しましょう


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