You’ll be sorry. — 泣きを見るよ

月曜日のレッスンsorryという言葉を取り上げましたが、今日は復習がてら、このsorryの使い方についてもう少し詳しくお話しましょう

I’m sorryと言えばまずは「ごめんね」。皆さんご存知の通り、sorryは「すまない、心苦しいと思う気持ち、反省の念」を表します。しばしばforやaboutなどの前置詞、あるいは不定詞を伴い、またはthat節を従えて、それ以下の内容に関してごめんなさいします。

 I’m sorry for bothering you.
 「お手数をかけてすみません。」

 I’m sorry to bother you.
 「お手数をかけてすみません。」

 I’m sorry (that) I bothered you.
 「お手数をかけてすみませんでした。」

最後の文章は「過去にお手数をかけた」ことについて謝罪しています

sorryは相手を思いやって「気の毒だな、可哀想だな」という気持ちを表す際にも使われます この場合もforやabout、不定詞、that節を伴います。

 I’m sorry to hear that.
 「お気の毒に。(それを聞いて気の毒に思います)」

 I’m sorry for her.
 「彼女が可哀想だ。(彼女のことを可哀想に思う)」

もちろん、I’m sorryだけで使われることもありますが、これだけポンと出されて、さあ訳せと言われても、実はけっこう難儀です 試験に落ちたとか、身内に不幸があったなどの知らせを聞いたときなら「まあ、それはお気の毒なことです」みたいな感じですし、待ち合わせの時間に遅れてしまったときなら、「わあ、ごめんごめん」かもしれません。

さて、月曜日のレッスンで取り上げたYou won’t be sorryのsorryは「後悔の念」を表すものでした。直訳すれば「あなたは後悔しない(私が後悔させない)」ですが、映画の字幕では「一生懸命やる、頑張る」のようなニュアンスだったと記憶しています。確かに、フィオのセリフとして「後悔させないわ」よりは「頑張る」の方が適切でしょう。文脈によって、「任せて 」とか「必ずやり遂げてみせる 」といった訳もアリでしょう 個人的に、こういう「雰囲気翻訳」はとても楽しいです

ところで、You won’t be sorry という否定文を You will be sorry という肯定文にしたらどんな意味になると思いますか もうそのまんま、「後悔するぞ」です。しばしば捨て台詞としても使われます。「泣きを見るわよ、覚えてろよ、ほえ面かくなよ」って感じでしょうか
ちなみに、言いたくも言われたくもないセリフですが、「あなたになんて逢わなきゃよかった 」はこう言います

 I’m sorry (that) I ever met you.


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