今年の新語・流行語、大賞こそ逃したものの、下馬評ではトップに上がっていたのが「そんなの関係ねぇ1」でした。名も無き民草が「かようなことは関係ございません」と言っても新語・流行語扱いにはならないだろうに、おもしろいものですね
ま、せっかくなので英語に直してみましょう。
まず思いつくのがこれです。
I don’t care.
careは動詞で「気にする、構う」という意味なので、否定形で「気にしない、構わない、どうでもいい」、よって「そんなの関係ない」となるわけです 同じくcareを使った表現としては以下もよく使われます。
Who cares?
いわゆる反語表現です。「誰が(そんなことを)気にするか?」=「誰も(そんなことを)気にしない」というアレですね 「そんなの知ったことではない」、「そんなの関係ない」となります。
次の文を直訳すると「それは私の考えるべきこと、問題ではない」となります。「私の知ったことではない」ということで、非常によく使われる表現です。my businessをyour businessにすると、「あなたには関係ない」となります。「余計な差し出口はやめてくれ」というニュアンスを含み、けっこう喧嘩腰な言い回しですので、あまり使わない方が無難かな
It’s none of my business.
今度はこんなシチュエーションを想像してください。ある人があなたにこう言ったとします。「彼女のやったことは良くないことだが、悪気があったわけじゃない」 あなたはこう答えます。「悪気のあるなしは関係ない」 英語では次のように言います。
What difference does it make?
これも反語表現で、「悪気がないことで、何か変わるのか」=「何も変わらない」という意味になります。映画の字幕で「そんなの関係ないわ」と訳されているのを目にしたことがあります。
表題にはこんな英文を挙げました。
I couldn’t care less.
最初の事例の変形とでも言いましょうか。直訳すれば「これ以上気にしないことはできない」で、もっと自然に訳すと「いっこうに構わない、私の知ったことではない、関係ない」となります これは「couldn’t+比較級」の構文を用いた文ですが、この構文についてはまた機会を改めて詳しくお話したいと思います。
さて、次の2つはfour-letter wordsを含んでおり、お奨めできません ですが、映画の中、そして残念なことですが日常生活でもしばしば耳にする表現ですので、一応ご紹介だけしておきます。使わないでね。
I don’t give a shit.
I don’t give a damn.
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