今日はリスナーの のぶさん からいただいた、日本語では同じ言葉を使うのに、英語にすると使う単語が異なる“特別”についての質問にお答えします。
質問
especially とspecially の使い分けについて。
過去のスクリプトにもありましたが、例えば
“I like this dictionary especially because it has some interesting sections.” という文脈で specially は使いません。
一方、”This program is specially made for you to meet your needs.” とは言いますが especially は使いません。感覚的にはわかるのですが、どういったルールがあるのでしょうか? また形容詞は special のみで、especial というのは見たことがありません…。お願いします。
お答え
まずは基本から。辞書 を引いてみましょう
especiallyは「特に、とりわけ、著しく、際立って」などと定義されています。
一方、specially は「ただそれだけのために、わざわざ、ことさら」という意味です。
同じ「特別」でも、
especially は「いろいろあるなかでも特別に」で、
specially は「特定の目的や用途のために特別に」
となるわけです
ご質問にある例文でみてみると、
I like this dictionary especially … は
「格別にこの本が好き」という意味で、
This program is specially made for you …は
「あなた用に特別に作られた」という意味になります。
検索エンジン などを上手に利用して事例を集め、どちらがどのような状況で使われるものか調べてみるのも解決するひとつの手です 違いも理解しやすいし、使い方として一番身につく方法かもしれません。
…とはいっても正しい文が出てくるとは限らない ので、CNNなどのニュースサイトといった信頼できるサイトの文を参考にしてくださいね
msn encarta にも用例が載っていました。
- The buildings are not especially large.
- The hotel has specially designed ramps for the physically challenged.
もう違いはお分かりですね
- このビル群は(ほかのビル群と比べて)特別に大きなものではありません。
- このホテルには身体障害者のために特別に設計されたスロープがあります。
ちなみに、especial という言葉、実はあります。ただし、辞書にはあるけれど、junko姉さんは使ったことも、使われている場面に遭遇したこともないそうですよ
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