bring down the house — 大ウケ

月曜日のレッスンで取り上げたコーエン兄弟の映画Intolerable Cruelty、邦題は『ディボース・ショウ』です。ジョージ・クルーニー演じるマイルズ・マッシーは離婚訴訟専門のやり手弁護士。共演のキャサリン・ゼタ・ジョーンズは高額のalimonyを目当てに金持ちで女好きでおバカな男と結婚離婚を繰り返す美女マリリンを演じています。

二人の初対面は敵味方。マイルズにはマリリンの夫の弁護士として、扶養料狙いのマリリンに苦杯をなめさせた過去があります ま、その後もいろいろあるんですが、カジノとカンファレンスの都ラスヴェガスで再会します。マイルズの目的が離婚弁護士のカンファレンスで基調講演をやることだと知ったマリリンはこう言います。

 I’m sure you can bring the house down.

お家をぶち壊すこと間違いなし うーん、ちょっと違いますね この house は theater のことです そうすると何となく想像できるでしょうか。bring down the house は「劇場がどよめくほどの拍手喝采を浴びる、あるいは大爆笑を巻き起こす」という意味の慣用句で、私の大好きなイディオム辞典によると1700年代から使われているようです。上の例文は「きっと大ウケね」くらいの訳文になるでしょうか。

イディオム辞典 にはこんな例文が載っていました。

When our principal came out on stage dressed like a chicken, she brought down the house.
(校長先生がニワトリのかっこうをして舞台に現れると、講堂は爆笑の渦に巻き込まれた。)

主語が校長先生なので house を「講堂」と訳してみました。もちろん、劇場や会場が相応しい場合もあります。また、「校長先生がニワトリのかっこうをする」というシチュエーションなので、「拍手喝采」ではなく「爆笑」としています
オペラ歌手が見事な歌声 を披露したなら、十中八九「拍手喝采 を浴びる」でしょう。


このコンテンツについてコメントする(質問もこちらへ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です