『赤毛のアン』出版100周年を機に、せっかくだから原作 を読んでみたいという方、こちらで全文掲載しています 好きな章を拾い読みするもよし、検索機能 が付いているのでお気に入りのセンテンスやフレーズがあるなら探して読むのもよいでしょう
私のお気に入りの章のひとつが第28章「不運な百合の乙女(An Unfortunate Lily Maid)」です。この章に、アンが友人たちと小川に船を浮かべて「エレーン姫ごっこ」をやるシーンが出てくるんですが、私はこの無邪気で牧歌的で優雅な遊びに心惹かれるものを感じます。エレーン姫ごっこは英国ヴィクトリア朝を代表する poet laureate、アルフレッド・テニスンの詩になぞらえた遊びですが、『赤毛のアン』にはテニスンの他、ロバート・バーンズやヘンリー・ワズワース・ロングフェロー、ロバート・ブラウニングなど、多くの英米詩が引用されています。
では、第28章に出てくるマリラの台詞で英語のお勉強です。
Will you ever have any sense?
小舟に身を横たえてエレーン姫の気分にどっぷり浸かるアン。でもその小舟には穴が空いていた。。。 危うく溺れそうになるところを天敵( )ギルバートに救われ事なきを得るのですが、またもハラハラさせられたマリラはたまりません 思わず出てくるのが上の台詞です。
sense には感覚とか知覚という意味の他に、「良識、分別、道理」という意味があります。上の文章で使われている sense はこちらですね 直訳すれば「いつの日か、あなたにも分別というものが備わるのかしら」ということ。
ちょっとした練習として、あなたなりの訳文を考えてみましょう 「少しは大人になんなさい」とか、字数がうーんと限られている字幕なら、「いいかげんにしなさい 」とか、いろいろ考えられると思います。あるいはマリラに代えて、あなたのお母さんバージョン、お父さんバージョン、学校の先生バージョンの訳文を考えてみるのも楽しいです。
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