Take your time. — ゆっくりでいいですよ

焦っている相手に、「ゆっくりでいいよ、マイペースでいいよ」と、相手を気遣うこと、ありますよね 今日はそんなときに使えるフレーズを紹介します。ちなみに「マイペース」は和製英語です

英文スクリプト
 I wonder if any of you would know this movie “Harvey”. It’s a very old movie, first shown in 1950, starring James Stewart. It’s in black and white.

 Harvey is in fact a six-foot tall rabbit. He’s certainly central to the story but also invisible to everyone but to a man called Elwood. In other words, Elwood can see Harvey, but no one else can. For example, when Elwood takes him to a bar, buys him a drink and speaks to him, neither the bartender nor1 his customers can see Harvey. You can imagine how that would look like.

 So, Elwood’s sister – her name is Vita – worries about him and decides to take him to a mental institution2. And I want you to find out what’ll happen afterwards, if you’re interested.

 In the meantime, let me quote a phrase which we’re going to learn today.

 Vita speaks to a psychiatrist3 and tries to explain what’s wrong with Elwood. But it’s somewhat embarrassing4 for Vita to talk about her brother. The more she tries, the worse she gets. Then the doctor calms her down, telling her to take her time.

 ”Take your time” is a common expression. Let’s say your friend is trying to finish what he’s doing as quickly as possible because he knows you’re waiting for him. But in fact there’s no need to hurry. So, you’ll say, “Take your time, we’re not in a hurry5“.

 I think this is a good expression to remember, because it’s about being compassionate6, being nice to other people, and making someone feel comfortable. Besides, it’s simple, easy and practical.

スクリプト訳文
 『ハーヴェイ』という映画をご存知ですか かなり古い映画です。1950年封切り、ジェイムズ・スチュワート主演、モノクロです。

 ハーヴェイというのは実は身の丈6フィートのウサギです 確かに物語の中心的存在ではあるのですが、主人公エルウッドにしか見えない透明ウサギなのです。つまり、エルウッドにはハーヴェイの姿が見えますが、他の人には見えない。例えば、エルウッドがハーヴェイを連れてバー に行く。飲み物を買ってやり、あれこれ話しかける。でもバーテンダーにも、他の客にもハーヴェイの姿は見えません これがどういう状況か、想像つきますよね

 そこで、エルウッドのお姉さん、彼女の名前はヴィータというのですが、弟の身を案じて精神病院に連れて行くことにします。この後何が起こるのか、興味がある人は映画を見てみてください

 ここではフレーズを一つご紹介することにしましょう

 ヴィータは精神科医にエルウッドの症状を説明しようとします。でも彼女にとって、この弟の話をするのはどうしても決まりが悪い。ちゃんと話そうとすればするほど、言葉が出なくなります。医者はそんな彼女を宥め、「Take your time(ゆっくりでいいですよ)」と言ってあげます。

 Take your timeというのはとてもよく使われる表現です 例えば、あなたの友人が急いで今やっていることを終わらせようとしています 急いでいるのは、あなたが待っているのを知っているから。でもそんなに急ぐ必要はないのです。そこであなたはこう言います。「Take your time(ゆっくりでいいよ)、別に急いでないんだから」

 是非とも覚えておきたい言い回しです。思いやりに溢れる、心根の優しい、心安らぐ表現だと思うのです。それに、シンプルで簡単で実用的でもあります

レッスン
Take your time.
「ゆっくりでいいですよ。」

出典
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英語で長さを表すときの単位といえば、インチやフィート。ですが、実は、フィートは複数形です 単数形はfoot。しかも、口語では、今日のレッスンのように、複数でも単数形であるfootを使う場合が多いので、ん と思ってしまうかもしれません。ちなみに、文字通り、footの由来は、足のサイズ。約30cmです。昔の人は足が大きかったんだ~と思いきや、実は靴を履いた状態でのサイズだとか 1フィートがちょっと大きめの足くらい、と覚えておけば、どのくらいの長さか、想像がつきやすいかもしれませんね


  1. neither A nor B:AもBもどちらも~ない←→both A and B
  2. mental institution:精神病院
  3. psychiatrist:精神科医
  4. embarrassing:恥ずかしい、きまりが悪い
  5. be in a hurry:急いでいる
  6. compassionate:思いやりのある、心根の優しい

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