I’ve been around. — 伊達に年を食っちゃいない

月曜日のレッスンで be around という表現を取り上げました。これは「ある場所や人のごく近く、周辺に存在している」という意味です。

I’ll be with you at seven, so make sure that you’re around.
7時に行くから、必ず家にいてね。

英文に「家 」を表す単語は出てきませんが、「あなたの家による」という前提がありますから、 around は at home 、「その辺に存在していてね」イコール「家にいてね」になるわけです。

さて、この be around 、現在完了形にすると、ほとんど慣用句と言っていい、おきまりの表現になります

I’ve been around.

現在完了形は、過去のある時点から現在まである状態が続いていることを示します。つまりある一定期間、ずっとある場所に存在してきたことになります。ある場所とは特定の業界や専門領域かもしれませんし、人生そのものというときもある。例えば。

あなたはある業界の事情通、友人にちょっとした裏話を披露したところ、「おまえ、よくそんなこと知ってんな」と言われて。

Well, I’ve been around.
「ま、伊達にこの業界で飯を食ってきたわけじゃないさ。」

悩み事を抱えた息子が父親に相談すると、父親は人生の先輩として貴重なアドバイスを与えます。「父さん、やっぱり頼りになるな」と言われた父親は。

Son, I’ve been around, you know.
「息子よ、私も伊達に年を取っちゃいないってことだ。」

深いですね~ いかがです ちょっと上級英語ですが、こんな表現もあるんだな、くらいに覚えていただければ幸いです


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