月曜日のレッスンでもご紹介しましたが、ジュリアス・シーザーはルビコン渡河に際して、「賽は投げられた」と言ったそうな もちろん英語で言ったわけではなく、ましてや日本語でもない もともとはラテン語で alea jacta est ということです。英語では The die is cast、The die was cast、The die has been cast などと紹介されます
さて「賽」とは言うまでもなく「サイコロ」のこと、英語ではまず dice という言葉が出てくるでしょう。 die は diceの単数形です このように英語では単純に s を付けて複数形を作ることのできない名詞もあることは、既に皆さんご存知ですね
例えば data という名詞。日本語でもそのまま「データ」として用いられます。「ルビコン」は何と訊かれて答えられる人はかなり限られると思うのですが、「データ」はすでに外来語として定着しています。実はこの data も複数形で、単数形は datum です 学術論文などを書くときには data をあくまでも複数扱いにするのが通例なのだそうですが、特にアメリカ英語では不可算名詞の単数扱いにするのが普通になってきているようです。私も通常は data を単数で扱う1人です。
日常会話では die や datum を知らなくても大きな問題ではありませんが、ちょっとした豆知識 として頭の隅に置いといてください
このコンテンツについてコメントする(質問もこちらへ)