Enlighten me! — 教えて!

映画『そんな彼なら捨てちゃえば?』に、Enlighten me! という表現が出てきます。今日はこの enlighten というちょっと高尚っぽくて、実は日常生活でも使われる言葉を取り上げましょう

まず、「メールアドレスを教えて 」とか「下の名前を教えて 」というとき、英語では次のように表現します。

 Give me your email address.
 Give me your first name.

また、何が起こっているのか分からなくて、「どうなってるのか教えて 」というときはこんな感じ。

 Tell me what’s going on.

あるいは、折り紙の鶴を見せられて、「どうやって作るのか教えて 」というときにはこう言います。

 Show me how to make it.

このように何かを教えてほしいとき、「メールアドレスを与えてください」の give、「事情を話してください」の tell、「作り方を見せてください」の show というように、異なる動詞を用いることができます

enlighten にも「教える」という意味があります。英語の辞書 には「to give spiritual or intellectual insight to …」「to give information to …」とあります。「精神的あるいは知的な見識を与える、情報を与える」ということですね ちなみに、ヨーロッパで啓蒙思想が盛んになった17世紀後半から18世紀にかけての時代を「啓蒙時代」と言いますが、英語では Age of Enlightenment です。

さて、実際にはどんな文脈で使われるかというと、例えば。

 A: いよいよスマートフォンの時代だね。けっこう期待してるんだ。
 B: えっ、ふつうの携帯と違うのかい。
 A: 違う、違う。
 B: どんな具合に違うんだい? Enlighten me! (詳しく教えてよ!)

英語の辞書にはこんな例文が載っていました。

 Can you enlighten me? I don’t understand this proposal.
 「詳しく説明してくれないか この提案、よく分からない 」

基本の形は enlighten someone about something「誰々さんに、何々について教える」ですが、まずは Enlighten me(教えて、説明して)として覚えるほうが使いやすいかもしれませんね


このコンテンツについてコメントする(質問もこちらへ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です