It’s no longer new. — そんなのもう古い

月曜日のレッスンでこんな表現を用いました。

Wait until it’s no longer new.

この文章の it はある映画のDVDです。 no longer はどの辞書にも「もはや~でない」と出ていますね。ただし実際の会話で「もはや~でない」とはあまり言わない 文章全体を見て、自然な日本語を考えることが大切です 上の例で言えば、月曜日のレッスンを見てもらうと分かるのですが、趣旨は「新作のうちはレンタル料金が割高なので、旧作扱いになるまで待とう」ということでした。ですから「ちょっと古くなるまで待ったほうがいい」とか「新作扱いのうちは借りるのを控えよう」とか、そういう日本語になるかと思います。

もういくつか例を挙げましょう。

 I no longer work for the company.
 その会社は辞めた。
 (私はもはやその会社に勤務していない。)

 This website no longer exists.
 このウェブサイトは閉鎖しました。
 (このウェブサイトはもはや存在しない。)

 He is no longer there.
 彼はもうそこにはいない。

最後の事例ですが、「このあいだ所用でA町に行ったんだけど、確かBさんはあの辺りに住んでいたよね」のような会話だったとします。その答えが No, he’s no longer there. ならば、「いや、彼は引っ越したよ」くらいの日本語になるかもしれません。no longer を使った文章は訳文を考えるのがけっこう楽しいです 試してみてください

余談ですが、太宰治の『人間失格』の英語版のタイトルは No Longer Human だそうな 「もはや人間ではない」 ちょっとコワイです


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