英作文(4) — ホノルルマラソンに挑戦

たいへん長らくお待たせ致しました 前回の宿題の解説です。こんなお題でした。

ダイエットを兼ねて仕事帰りに皇居の周りを走っているあなた。そろそろスタミナもついてきたことだし、フルマラソンに挑戦 してみようかな、と思っています。まずはお友だちに決意表明 あなたならどう言いますか
今年の夏はホノルルマラソンに挑戦するつもりなの。

リスナー様からご指摘の通り、ホノルルマラソンは12月なので今年の夏というのは不適切だったのですが 、すでにたくさんの回答を頂いておりましたのでこのままの文章を使わせていただきます。どうぞあしからず。

まず、何かに挑戦するというとき、日本語では「チャレンジする」という言い方をします。そこで動詞にchallengeを用いる方が多くいるのではないかと思いましたが、これは予想外に少数派でした
結論から言うと、この場合、challengeは使えません charge同様、カタカナのチャレンジとは使い方が大きく異なるのです challengeについては回を改めて取り上げたいと思います。

マラソンで走る」というとき、英語では run a marathon と言います。「参加する」という意味の participatetake part in を使った回答もありました
「エントリーする」と言い換えて entry the Honolulu marathon とする回答がありましたが、entry は名詞ですので使うなら enter ですね

I’m going to run the Honolulu Marathon this summer.

I’m going to participate in the Honolulu Marathon this summer.

I’m going to take part in the Honolulu Marathon this summer.

以上はいずれも正解です

さて、「挑戦する」に相当する単語として try to を使った回答がたいへん多く見られました。
例えば。

I’m trying to take part in the Honolulu Marathon this summer.

try to は「~しようとする、~しようと試みる」という意味です。ですから「挑戦するつもりだ」という意思表示よりやや弱くなってしまいます。出ようとしているんだが、ホノルルまでの旅費が工面できないとか、休みが取れないとか。つまり、出られるかどうか分からない状態なのです

intendplan を用いた回答もありました。

I’m intending to run the Honolulu Marathon this summer.

I’m planning to run the Honolulu Marathon this summer.

ホノルルマラソンに出ることを「意図している」あるいは「計画している」ということで、合格点でしょう

それと、皆さん、「今年の夏」を in this summer としていましたが、前置詞 in は不要です。 this summer です

私の答えはこれです。

I’m going to run the Honolulu Marathon this summer.
「今年の夏はホノルルマラソンに出るつもりだ」

単純に未来形で意思表示をしています。逆に、この英文を和文にするさいに「挑戦するつもりだ」とやってもいいと思うのです。「今年の夏はホノルルにお買い物に行くつもりだ」というのは挑戦ではありませんが、「ホノルルで走るつもりだ」なら挑戦ですからね


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