wouldの復習(1)

リスナーさんから「would の使い方がよく分からない 」という質問をよくいただきます。

would の使い方に戸惑う とすれば、これはあくまで私見なのですが、「would は will の過去形」と覚えていて、would と過去が不可分に結びついている結果なのではないかと考えました 確かに「would は will の過去形」なのですが、実は「would は will の過去形として使われる(こともある)」というほうが正しい。そして単純に would が will の過去形として使われるケースは限られます 主節と従属節の動詞を一致させるという使い方ですが、こちらの説明は次回に譲りたいと思います。

では would とは何か まず would は助動詞です。その名の通り、動詞を補助する役割を担っています

例えば can という助動詞を例にとってみてみましょう。

I play chess.
「私はチェスをする。」
あなたがごく普通にチェスを楽しむあるいは嗜む人なら単純に動詞の原形を用いて表現します。

I can play chess.
「私はチェスができます。」
習慣的に、あるいは頻繁にチェスをするわけではないが、できるかできないかというなら「できる」ということです。
つまり、can には「可能である、そういう能力がある」という意味をプラスする力があるんですね

would も同じです。動詞だけでは表現できないニュアンスを、助動詞という品詞を用いて表現します
例えば、目の前に青いドレスと赤いドレスがあって、どちらにするか迷っているとします。

I will get the blue one.
「青いほうにします。」
あなたは「青いほうのドレスを買う」と意思表明をしています。他でもないあなたが、これから青いドレスを持ってレジに行き、代金を払って商品を持ち帰ります。

I would get the blue one.
「青いほうにすると思う。」
これは「私が買うとすれば、青いほうを買う」という意味です 文法的には仮定法といいます。ドレスを選んでいるのがあなた自身ではなく、あなたのお友だちなら、こちらのセンテンスを用います。つまり、would には「アドバイス」の意味合いをプラスする力があるのです。直接的にああしろこうしろより、「私ならこうするな」というほうが押しつけがましくないですね。

「アドバイス」だけではありません。皆さんがよくご存知の役割としては「丁寧さ」をプラスするというのがあるでしょう

Will you do me a favor?
Would you do me a favor?

どちらも日本語にすれば「ちょっとお願いできますか 」ですが、would を使うほうが丁寧です。もし迷惑でなければ、お手数をかけて恐縮ですが「ちょっとお願いできますか」というニュアンスです。「ちょっとゴミ出しといてくれる 」なら Will you do me a favor? でもいいかもしれませんが、目上の人に対して使うとき、あるいはビジネスシーンで使うことがあるなら、迷わず would を使いましょう

wouldにはけっこういろいろな役割がありますので、是非辞書 を引き、例文を確認してみてください


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