オリンピック招致のプレゼンテーションの中で the situation is under control という表現が使われました。
で、実際にはどういう状態を指すの と知人に訊かれたので、今日はこの表現について考えてみたいと思います。
このフレーズは実はビジネスの世界でもよく使われます 何か問題 が起こったとします。それはシステムの不具合かもしれないし、自社製品の欠陥かもしれない 問題は未だ継続しており、完全に解決されたわけではないけれど、問題の原因は解明され、現在有効な対処が行われており、これ以上悪化することなく、確実に収束にむかっているとき、この状態を under control の状態と言うことができると思います。
辞書 の定義を見てみましょう。
if something is under control, people are able to limit it or make it do what they want it to do.
Macmillan Dictionary からの引用です。「何かが under control の状態にあるとき、人はその何かを抑えることができる、あるいは思うとおりにする(させる)ことができる」とあります。
こんな例文が並記されています。
It was several hours before firefighters could get the blaze under control.
「火災の鎮圧までに数時間を要した」
鎮圧とはこれ以上延焼しない、火勢を押さえ込んだ状態を言います。完全な鎮火ではないけれど、火災は収束に向かっています。
(of a danger or emergency) such that people are able to deal with it successfully
こちらは Oxford Dictionary です。「(危険や緊急事態が under control なとき)人はその事態に失敗なく対処できる」と説明されています
It took two hours to bring the blaze under control.
「火災の鎮圧に2時間かかった」
興味深いことに、こちらも火災の例文です 他の辞書 も見てみたんですが、火災に関する例文がとても多かったです。火災という状況が under control を説明するのに適しているのでしょう。確かに、「終息」ではないが「収束」、「鎮火」でなく「鎮圧」という状況を火災はよく表していますね。私としては、表題の訳にも使いましたが、「もうたいじょうぶ」って状態のことを言うのだと理解しています
このコンテンツについてコメントする(質問もこちらへ)