I almost threw up. — 吐きそうでした

レッドソックスがアメリカンリーグで優勝 し、上原投手がMVP を獲得したニュースは日本でも広く報道されました。「正直、吐きそうでした 」というインタビュー 映像も大きく取り上げられましたね

さて、上原さんはインタビュー に日本語で受け答えしていました。そこで通訳さんは上のコメント「正直、吐きそうでした」をこんなふうに訳しておられました。

To tell the truth, I almost threw up.

いわば直球訳ですが、私がやれと言われても、やっぱりこうなると思います
あるいは。

I felt like throwing up.

to throw up は「食べたものを吐く」という意味です threwは過去形ですね。過去分詞は thrown です。

でも本日のメインは throw up ではありません almostです。上のセンテンスで使われている almost は「もう少しで(危うく、すんでの所で)~しそうになる」という意味です。たかが almost なのに、ものすごい大役を任されています。だって almost 取ったらどうなっちゃいます I threw up だと、実際に吐いちゃったことになるんです 「正直言って吐きました」マウンドで なわけありません almost を入れることで「危うく吐きそうになった」でも「実際には吐かなかった」となるのです

いくつか例文を掲げましょう。

He slipped and almost fell.
「すべって転びそうになった。」

すってんはしたけど、ころりんはしてません

I almost missed my flight.
「危うく飛行機に乗り損ねるところだった」

my flight ですから、あらかじめ予約して乗ることに決まっていた飛行機です。almost がなければ「乗り遅れた」となるところ、almost に救われました。ちゃんと乗ってます

最後にもうひとつ。

Almost!

あと少しでホームランになるところがファウルになってしまったとき、ゴルフボールがホールの2センチ手前で止まってしまったとき、思わず「惜しい 」とか「もうちょっとだったのに 」とか言いますね。英語ではAlmost! です


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