好きに食べて – Be my guest

「ペン借りてもいい?」と訊かれて「いいよ」と答える。あるいは「だめよ」かもしれない。文法の試験なら Yes, you can とか No, you can’t で正解なのですが、普通の会話ではもっといろいろな言い回しが使われます。

Go ahead
Cambridge Dictionaries Online は INFORMAL つまり口語表現と断ったうえで「相手に何かをしていいですよと許可を与えるときに用いる表現」と定義しています。こんな例文が出ていました。

Could I ask you a rather personal question?
Sure, go ahead.

「ちょっと個人的な質問をしてもいいかな? 」「いいよ。何だい? 」というやりとりです。

Be my guest
こちらも Cambridge の定義ですが「相手に何かをしてもいいよ、あるいは使ってもいいよと許可を与えるときに用いる表現」としています。「食べてもいいよ」というときにも使えます。例えば、友人がテーブルの上のポテトチップを指しながら。

Can I have some?
Sure, be my guest!

「これ食べていい? 」「もちろん。好きなだけ食べて! 」ですね(^^)

By all means
どうぞ」「もちろん」という意味です。とても丁寧で礼儀正しい表現ですが、形式張って堅苦しい印象はありません。相手が友人でも、あるいは目上の人、知らない人でも幅広く使えます。

May I come in?
By all means!

入室してよいか訊ねる相手に「かまわない」と答えるシーンです。親しい間柄なら「ちょっといいかしら? 」「もちろんだよ! 」みたいな感じ。上司と部下なら「よろしいですか? 」「ええ、かまわないわ。どうぞ」かしら。

Please (do)

May I?
Please!

何かピンと来ました?? ネスレのコマーシャルです。ジョージ・クルーニーがきれいな女の人に「ここ、いいかな? 」と同席の許可を求めます。省略せずに言うなら May I sit here? ですね。女の人の答えは Please です。Please do の do が省略されています。
「ここに座っていいですか?」に対して「座っていいですよ」と答えているんですね。すごく言葉少なですが、漂う空気は濃密かもしれません。もちろん、濃密な雰囲気以外でも幅広く使える表現です。

さて、「だめ」と言うときはどうしましょう。断るのって気が重いですよね。でもだいじょうぶ。英語にもお断りの定型フレーズがありますから、そのまま覚えてしまいましょう。

I’d rather you didn’t.
できればやめてほしい」「遠慮してもらいたい」ときに使います。

Could I ask you a rather personal question?
I’d rather you didn’t.

「個人的な質問をさせてもらえる? 」「ちょっといやかも。」みたいな感じです。

Sorry, but I’m afraid you can’t.
日本語でもお断りの最初に「悪いけど」とつけますね。 英語では (I’m) Sorry, but です。

Can I eat this?
Sorry, but I’m afraid you can’t.

「これ食べていい? 」「ごめん、それちょっとだめなの。」です。I’m afraid you can’t は「だめだと思う」です。「思う」を付けることによって婉曲的な表現としています。

だめ。な理由を簡単に表現できるなら、理由を言いましょう。その代表例がこれです。

May I sit here?
I’m sorry but it’s taken.

「ここ、いいかな? 」「すみません、そこ、連れが来るんです(^^;)」
これはシチュエーションごと覚えておくといいですよ。でも相手がジョージならどんな場合も Please! かしら。


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