浮かない顔 – Why the long face?

Why the long face?

月曜日のレッスンで英語のジョークをいくつかご紹介しました。いずれも慣用句を用いたジョークですので、それぞれの慣用句についてちょっとお話いたしましょう。

What happens when you throw your clock out the window?
– Time flies.

「時計を窓から放り投げたら何が起きるでしょう?」
ごく現実的に考えれば時計は引力の法則にしたがって地上に落下します。でもここで素直に落下しちゃったら話が落ちない。そこで摩訶不思議。時計に羽が生えてひらひら飛んでいってしまうんですね。
で、時間が飛んでいく( ´艸`) Time flies は時が瞬く間に過ぎ去る様を表す慣用句です。Time flies like an arrow とも言います。いわゆる「光陰矢のごとし」ですね。

例えば、楽しいときは経つのが速い。「おや、もうこんな時間だ」「ほんと、あっという間だったわね」なんて会話があるでしょう。
英語ではこの「あっという間だったわね」に相当する表現として time flies を使います。How time flies! なんて言い方もします。

Why are the baby strawberries crying?
– Because their parents are in a jam.

「どうして赤ちゃんイチゴは泣いているの?」「だってお母さんイチゴとお父さんイチゴが in a jam なんだもん。」
うーん、ジャムの中?イチゴにつられてパンに塗ったりヨーグルトに入れたりする食べ物のジャムを思い浮かべてしまうのですが、この jam は何かが「詰まったり、つかえたりすること」です。「窮地、苦境、ピンチ」などの訳語が充てられることもあります。be in a jam で「窮地に陥る」とか「苦境に立たされる」という意味になります。

あるいは。traffic jam という表現、聞いたことありませんか? いわゆる「交通渋滞」です。車の渋滞に引っかかって立ち往生する。これも jam なんですね。

では表題の long face について。

A horse goes into a bar and the bartender says “Why the long face?”

「馬が飲み屋に入っていくと、飲み屋の亭主が言いました。なんで顔が長いんだ? 」
なんかこのままでもけっこう笑っちゃうんですが、long face の意味が分かっていると、「なるほどね」となります( ´艸`)

わたくしが愛用する英英辞典 Macmillan は long face を a sad, disappointed, or serious expression on someone’s face と説明しています。「悲しみ、落胆、深刻な表情」ということです。このジョークでは馬の文字通り「長い顔」と、慣用句としての意味「浮かない顔」を引っかけているんですね。

こういう簡単なジョークをいくつか覚えておくとパーティなどの席上、アイスブレーカーとしても使えます。でもすらすら言えないと台無しなので、日頃から練習しておくとよいですよ(^^)


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