月曜日のレッスンに I’ll let fractions wait というセンテンスが出てきます。今日はこの wait という動詞を使って「後回し」を表現してみましょう。
I’ll let fractions wait.
let … wait で「~を待たせる」です。~は物でも人でもかまいません。fraction は分数ですから直訳すれば「分数は待たせることにしましょう」となります。分数には待ってもらう。実質的には「後回しにする」ということです。
次に表題のセンテンス。この形はたいへんよく使います。例えば、「そっち(の作業)は後回しでいいから、こっち(の作業)を先にやってしまおう」なんてシーンは職場でもプライベートでもよくあると思います。英語にするとこんな感じ。
That can wait. Let’s do this first.
これも直訳すれば「そっちの作業は待つことができる」。待つことができる=緊急性がない=後回しでよい。自然な日本語にすると、「そっちは後でいい」とか「そちらは後回しにしよう」となるわけです。
人が主語でも同様です。
Let’s take care of you first. Bob can wait.
前出のセンテンスの訳文にならえば、「君の問題を先に片付けてしまおう。ボブは後回しでいい」となります。文脈によっては「ボブには待ってもらおう」とか「ボブの案件は急ぎじゃない」のような訳文も考えられるでしょう。
もしボブもその場にいたら、あなたはちょっと恐縮するかもしれない。そこでボブはこう言ってくれます。
That’s OK. I can wait.
「気にしなくていいよ。こっちは急いでないから」
wait の意味を訊かれたら、まずは「待つ」と答えるでしょう。もちろん正解なのですが、文脈によっては「後回しにする」、「急いでいない」、「さしあたり放置可」みたいな日本語がぴったりくることもあります( ´艸`) おもしろいでしょ?
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