言い訳 – justify

月曜日のレッスンで justify という単語を使っています。

You can justify getting a new one.

justify というと、大学受験の英語のお勉強で「正当化する」みたいに覚えた記憶がうっすらとありますが、じゃあ実際の会話でどう使うかというとイマヒトツ分からない(-_-;) 日本語の日々の会話でも「正当化」なんて単語は滅多に使わないですよね。ところがこの justify、英語の日常会話ではけっこうしばしば使われるのです。How?

辞書の定義を見てみましょう。

まず Merriam-Webster では to prove or show (something) to be just, right, or reasonable つまり「あることが正当である、正しい、理にかなっていることを証明する、見せる」と定義しています。英和辞典ではこの説明に基づいて「正当化する」という日本語をあてているのでしょう。

Merriam-Webster の定義には to provide a good reason for the actions of (someone) という説明もあるのですが、これは「誰かの行動について(それが正しいという)もっともな理由を提供する」という意味です。

これと同様の定義が Macmillan にもあるのですが、こちらはもう一歩踏み込んだ説明をしています。

to show that there is a good reason for something, especially something that other people think is wrong

つまり「もっともな理由を提示すること」、しかも「他のみんなが間違いだと思っていることに関して、正しいというもっともな理由を提示すること」と説明しているんですね。これは「正当化する」というより「言い訳する」に近い使い方かもしれません。

Vocabulary.com の説明はもっとあからさまで、しかもおもしろい。

To justify is to make excuses for one’s actions, like the dieter who has to justify the few tiny pieces of chocolate she’s sneaked in between salads.

「自分の行動について言い訳する」 make excuses、端的に「言い訳」って言っちゃってます。具体的にどういう場面で使うかというと、「ダイエットしている人がサラダばかりの食事の合間にチョコレートを数切れ食べてしまい、それについて言い訳する」ようなケースと説明しています。

もう一度、月曜日の例文を見てみましょう。

You can justify getting a new one.

目的語に動名詞をとって「~することを正当化する」としているところに注目してください。直訳すれば「(これで)あなたは買い換えを正当化できる」なのですが、普通の会話っぽく訳すなら「(これで)買い換えの理由(言い訳)ができたじゃない? 」くらいになるでしょう( ´艸`)

例文をもういくつか。

How can people justify spending so much money on cosmetics?
「たかが化粧品に大枚をつぎ込むなんて、どうかしている!」
(化粧品にそんな大金を使うことをどうやったら正当化できるのか?)
(Macmillan)
I can’t really justify taking another day off work.
「もう一日休みを取るのはちょっと無理だ。」
(もう一日休みを取ることを正当化するのはできそうにない。)
(Cambridge)

こんな使い方もできます。

He’s trying to justify not doing his homework.
「彼は宿題をさぼる口実を探している。」
(彼は宿題をしないことを正当化しようとしている。)

ちょっと難しい?でも慣れれば使えます。英語はほんと、習うより慣れろです。例文作ってね!


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