先々週の月曜日、レッスンの中で put something back where it belongs という表現を用いました。今日はこの動詞 belong に注目したいと思います。
おなじみ、Macmillanで belong を引くと2つの定義が出てきます。
1. to be in the right place
「あるべき場所にある」ということです。表題の Put it back where it belongs は真っ直ぐ訳せば「それをそれが本来あるべき場所に戻しなさい」となります。つまり、出したもの、使ったものは「元の場所に戻しなさい」です。本は本棚に。茶碗や皿は食器棚に。ペーパーナイフは書斎の引き出しに。そういうことです。
2. to feel happy and comfortable in a particular place or with a particular group of people
前項は「物」でしたが、こちらは「人」です。慣れない場所や人の集まりの中では「浮いている」と感じるでしょう?そこはあなたが belong する場所ではないからです(^^;) 人がある場所、ある集団にあって、安心する、しっくり来る、無理がない状態を表す動詞です。よくこんな使われ方をします。
You don’t belong here!
ここはあんたのような人間が来るところじゃない!(あなたはここに属する人間ではない。)
I don’t feel I belong here.
ここは私が居るべきところではないように思う。(私、浮いてるかも。。。)
さて、皆さんの多くは belong を belong to として記憶しているかもしれません。Macmillan には belong to の項もあります。
1. belong to someone
これは be owned by someone と同じ意味で、主語に当たる物なり人が誰かの所有に帰する、誰かの持ち物であるという意味です。
The phone belongs to me.
= The phone is mine.
その電話は私のものだ。
2. belong to something
こちらは be a member of an organization と同じ意味で、主語(人)が会社や会社内の特定の部署、あるいはクラブなど、何かしらの集団や組織の一員であることを意味します。
I belong to a science club.
= I am a member of a science club.
私は科学部に所属しています。
さて。折角 belong to の使い方を説明してきて今更なのですが、「その携帯、私のよ」と言いたいとき、実はbelong toはほとんど使いません。「私、テニスクラブに入っているの」と言いたいときも同じです。並記したもう一方の言い回しの方が普通です。
同様に、自己紹介で会社での所属を言うとき、belong to で表現する人がとても多いのですが、これも belong to を使わないほうが自然かもしれません(^^;)
一応 belong to を使って表現すると。
I belong to the sales department.
私、販売部におります。
でもこちら↓↓のほうが推奨です。
I work in the sales department.
私、販売部におります。
最後にもう一つ。
Please take all your personal belongings with you.
こんなサイン、見たことありませんか? (personal) belongings は「私物、身の回りの品」のことです。通常は持ち運びできる範囲の持ち物を指します。列車やバスを利用すると、よく「お忘れ物のないように気をつけてください」というアナウンスを耳にするでしょう? belongings はこういう場面でよく使われる単語です。ついでに覚えちゃってください(^^)/
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