helpを使いこなす(1)

helpは誰でも知っている簡単な単語です。あまりに簡単で、ときに侮られたり、軽んじられたりもするんですが、どうしてどうして。この子はなかなかの働き者です。例えば月曜日のレッスンではhelp yourself toというフレーズをご紹介しましたが、このhelpは「助ける」という意味とはちょっと違いますね。今日はhelpという簡単だけど実は使いでのある動詞についておさらいしたいと思います。

●まずは基本の「助ける」から。

My brother helped me with my homework.
「お兄ちゃんが宿題を手伝ってくれた。」

前置詞withに注目です。

I helped my mother (to) clean the kitchen.
「母の台所掃除を手伝った。」

不定詞のtoはしばしば省略されます。

We help our customers (to) better manage their human resources.
「弊社はお客様のより効率的な人材管理を支援します。」

会社案内のパンフなどでよく見かける一文です。日本語を見ると何やら難しげなんですが、これもhelpを使って簡単に表現できます。ビジネス翻訳の仕事をしていると、ときどきhelpなんて簡単な単語はいやだ、supportとかcontributeとかもっと難易度の高そうな単語を使ってくれ、みたいなリクエスト頂戴するのですが、むしろhelpのような、ある意味とても英語らしい英語をうまく使いこなせると、あなたの英語はもっとずっと英語らしくなると思います。

●食べ物や飲み物を「供する」という意味でも使われます。

Help yourself.
「好きに食べてね。(好きに使ってね。)」
Help yourself to some coffee.
「コーヒーをどうぞ。」

どうぞと言ってもコーヒーをカップに入れて持ってきてくれるわけではありません。help yourselfから察せられる通り、ポットやカップ、砂糖やクリームが置いてあり、「飲みたかったら自分で注いで好きに飲んでね」という意味です。

ちょっと余談ですが。。。

Have another helping.

これで「お代わりをどうぞ」という意味になります。取り分け用の大きなスプーンでマッシュポテトをすくい取る様子を想像してください。この「一さじ」が helping です。どーんと山盛り一杯は big helping ですし、ほんのちょっとは small helping です。

来週も引き続き help を取り上げますので是非来てくださいね。


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