helpを使いこなす(2)

先週に引き続き、helpの使い方をおさらいします。

●helpは「避ける」とか「抑制する」という意味でも使われます

I can’t help thinking about it.
「そのことが頭から離れない。」

直訳すれば「私はそのことについて考えることを抑えられない」です。このhelpには「自分ではどうにも避けられない、抑制できない」という含意があります。

I won’t go there if I can help it.
「行かずにすむなら行かない。」

この文のif節も「自分の意志とか裁量で避けられるものなら」という意味です。これらの事例からも分かるように、helpがこの意味で使われるときは、通常、canとかcan’tを伴うところがポイントです。

I can’t help it.
「私にはどうしようもない。」
It can’t be helped.
「しようがない。」

これも日常的に使われる表現です。ほんとうにhelpできない場合もあるでしょうが、言い訳の常套句としても使われます。「私のせいじゃない」といった感じです。

●最後に、「役に立つ」、状況などを「改善したり、緩和したりする」という意味で使われるhelpについて。

Oh, that should help!
「あ、それいいかも!」

ジャムの瓶のふたが開かない。すると誰かがゴムの手袋を持ってきてくれた。そこであなたは言います。”Oh, that should help!”

新しい部屋をモノトーンでまとめてみたが、何だか殺風景で冷たい感じがする。「観葉植物でも置いてみたら?」と提案してくれた友人に、さあ、言ってください。”Oh, that should help!”

つまりこのhelpは、瓶のふたを開けるのに「役立つ」、殺風景な部屋を「改善する」あるいは冷たい感じを「緩和する」という意味で使われているわけです。必ずshouldを使用するわけではありません。状況や文脈に応じて、it helps、it can help、it might helpとなることもあります。

Crying won’t help.
「泣いても無駄。」


この表現もよく使われます。泣くことは「何の役にも立たない」、「状況の改善にはならない」という意味ですね。

いかがでしたか? I hope this topic helps you better understand the word help!


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