電話借りてもいい? – Do you mind if I use your phone?

月曜日のレッスンでお話した通り、動詞mindには「嫌がる、気にする」という意味があり、何かをお願いしたり許可を求めたりするときに、しばしば疑問文で使われます。例えば。

Do you mind if I use your phone?

「ねえ、電話貸して」と言いたいときに使える表現です。直訳するなら「もし私があなたの電話を使ったら、あなたはそれを嫌がりますか?」となります。mindを意識しつつ、もうちょっと自然な日本語にするなら「電話借りたらダメですか?」でしょうか。

Do you mind taking a photo for us?

こちらは依頼です。「写真撮ってくれませんか?」とお願いしています。mindに続く動詞に要注意。ingを付けて動名詞にします。

さて。この質問への答え方、間違えやすいので注意が必要です。例えば最初の例文。「電話貸して」と言われて「いいよ」と答えるとき、「いいよ」なんだからYESだろうと考えるのは大間違い。質問は「嫌ですか?」なので、この場合は「いいえ、嫌ではありません」、つまりNOと答えなくてはいけません。

ちょっと整理してみましょう。

Do you mind if I use your phone?

– Yes, I do. (mindする=嫌がる=電話の使用を許可しない)
– No, I don’t. (mindしない=嫌がらない=電話の使用を許可する)

Do you mind taking a photo for us?

– Yes, I do. (mindする=嫌がる=写真を撮ってあげない)
– No, I don’t. (mindしない=嫌がらない=写真を撮ってあげる)

実際の会話ではこんなふうに答えます。

Do you mind if I use your phone?
「電話使ってもいい?」
Of course, not.
「もちろん!」

Do you mind taking a photo for us?
「写真を撮ってもらえますか?」
Not at all.
「かまいませんよ。」

「もちろん(いいよ)」、「かまいませんよ」と実際には肯定の答えなのですが、文法的にはいずれも否定の言葉notが入っているところに注目してください。ちょっとややこしいですが、これはもう慣れるしかないので頑張って慣れてね。

最後にもうひとつ。相手の依頼や許可の求めに応じられない場合もあるでしょう。そしてお断りするにしても、丁寧に、礼儀正しくお断りしたいものです。以前にこんな表現をご紹介していますので、よかったらご覧になってください。

できればやめて。 – I’d rather you didn’t.


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