月曜日のレッスンで be familiar with というフレーズを使いました。具体的にはこんな感じ。
Are you familiar with the expression “too much to ask“?
意味は「too much to askという表現をご存知ですか?」です。
何かについて「知ってますか?」「分かりますか?」と訊きたいとき、英語ではしばしば be familiar with を使って表現します。
英和辞典を引くと「熟知している、精通している」という定義を見かけます。確かに、「~に詳しい」とか「~についてよく知っている」という意味で使われることもあるのですが、日常的に使っている感覚からすると、必ずしも「熟知・精通している」必要はなく、「そこそこ知っている」「知らなくもない」程度でも使ってかまわないと思います。
例えば、あなたは今、友人とあるエリアにいます。仕事を終えて、軽く夕ご飯を食べてから帰ろうということになりました。でもあなたはその周辺についてあまり明るくありません。で、隣の友人に訊ねる。
Are you familiar with this area?
「君、この辺詳しい?」
「詳しい?」とは訊いていますが、この時点で、あなたは相手に「ガイド本が1冊書けるほどこの周辺に精通している」ことを期待してはいません。何度か来たことがある、軽く夕ご飯が食べられるような店を一つ二つ知っている程度でよいのです。ところが友人は「天ぷらならここ、寿司ならここ、パスタならここ」とかなりの精通っぷりを発揮します。そこであなたはこう言います。
You must be very familiar with this area.
「君、この辺りについて詳しいんだね。」(あなたはこの周辺についてたいへんよく知っているにちがいない。)
で、相手はこう答えます。
I’m quite familiar with this area.
「この辺りについてはけっこう詳しいよ。」(私はこの周辺について熟知しています。)
ほんとうによく知っている場合は上の二つ目と三つ目の例文にように very、quite などの副詞を付けるとよいでしょう。
基本の構文として、Are you familiar with this? と覚えておくといいかもしれません。例えばごく最近の実話から。あるアプリを使おうとしたのだけど、使い方がよく分からない。で、隣にいた知り合いに「ねえ、これ分かる?」と訊くような場面がありました。「ねえ、これ分かる?」英語でいうとまさにこれ。
Are you familiar with this?
「これ、分かる?」
(2016年3月31日の記事の再掲載です)
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